ダイパリメイクに際して、いにしえのオタクより。

昔のポケモンは良かった。

 

などと言うつもりはないし、正直言って今の方が見やすい。

 

だが、夜中にこっそり灯りを消して親に隠れてポケモンの世界を旅していたあの頃の方がドキドキワクワクしていたのは、紛れもない事実だと思う。

 

では昔のポケモンをやり直してはどうか。

 

最近はネット上に旧作が公開されていたりする。

無料(法律的にはアウトかもしれない)なのでやり直してみたが、どうしても画質やBGMが気になるし、今熱中できるかと言われると正直怪しい。

あの時熱中したワクワクをいつ想い出せるのだろうか。

 

私の人生はポケモンと共にあった。

 

金銀にはじまり、ルビサファ、ダイヤモンド パール、ブラック ホワイト...どれもワクワクしながらプレイしていたのだが、思い出にとっておいた方が幸せなのだと気づいた。

 

時は残酷だ。

 

高校生の頃には生きる目的を問われた時、「次のポケモンの新作が楽しみだからだ」と冗談半分に答えていた。

 

あの言葉は本気に見えたと友達は言った。

 

失いかけた今になって半分本気だったのだと気づいた。

 

そして、今はもう半分も怪しい。

 

書きながら私の夢を思い出した。

 

私だけのポケモンが欲しい。サトシとピカチュウのように、心からの信頼を築き上げることができる、そんなポケモンが。