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※タイトル詐欺です。戦略考察です。

 

 最近、マイノリティが密かにブームとなっている。特にこのネット社会、ノイジーマイノリティなるもの(声は大きいが人数は少数)が現れるなど、影響力は確実に増してきている。そこで、マイノリティが声高に叫ぶ権利をどのように勝ち取るかを、マイノリティの置かれた状況に配慮して考察することにした。

 

一切の感情論を抜きにして。

 

・マイノリティの置かれている状況(盤面考察)

 マイノリティと一口に言っても、置かれている状況は多種多様である。今回は目に見える対立構造を①男女型、②日本政治型、③従来差別型、④多様型の4つに分類してみた。

①~④のマイノリティ構造の特徴をまとめてみよう。



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① 男女型は、集団の構成員全てが対立構造に巻き込まれ、かつ二分化された状況の中で、いずれの層にも属さないマイノリティが置かれている状態である。

② 日本政治型は、集団の構成員のうち一部が対立構造をとり、残りは興味がないものである。対立構造の中にマイノリティが置かれている。

③ 従来差別型は、黒人差別やいじめ等、いわゆるマジョリティvsマイノリティの単純な対立構造である。

④ 多様型は、住んでいる地方のように集団の構成員が複数に区分けされており。区分けの中にマイノリティの対立構造が置かれている。

 

・マイノリティの権利主張方法(戦略考察)

マイノリティがマジョリティに権利を訴える際に、単に主張や要求をするだけでは聞き入れられないだろう。よくある戦略として、(α)寝た子を起こす、(β)対立者の勧誘・融和、(γ)革命(既存体制の破壊)が挙げられる。戦略(α)~(γ)の効果を、①~④の盤面ごとにまとめてみる。

 


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先に戦略(α)(β)の効果を説明する。

①男女型で(α)寝た子を起こす戦略を取ることを考える。正直、男女の対立や融和はほぼ全ての人間が当事者であるので、あまり寝てはいない。但し、置かれている状況の認識を変革させることはできる。(β)対立者の勧誘は、男女どちらを味方に引き込むかという極めて困難な課題が残る。男女どちらを引き入れるかでの内ゲバ、引き入れた味方同士での内ゲバなど、余計な問題を抱えることとなる。

 

②日本政治型で戦略(α)は有効である。わざわざ対立者を勧誘せずとも、ノンポリなる潜在的支持者の確保が手っ取り早いからだ。

 

③従来差別型は、そもそもマジョリティにマイノリティの権利を保証するメリットが薄いので、寝た子を起こした後もあまり良い結果を期待できず、(β)対立者の勧誘もよほどの物好きにしか効かないだろう。

 

④多様型について、意外かもしれないが(α)寝た子を起こすは有効である。他の地域の人間に周知し、興味を持ってもらえるメリットは、利用されるデメリットを差し引いても十分大きい。一方、地域内に限ると③従来差別型と同じ構造なので、(β)対立者の勧誘は効果が薄いだろう。

 

 なお、(γ)革命は盤面リセット戦略なので、(α)や(β)でもどうしようもない悪盤面で使うのが理想である。③従来差別型が使うのが好ましいだろう。革命の過程で、別の対立構造を利用するというのも理にかなっている。一見①男女型も使えそうだが、戦うべき相手がどちらなのかよくわからない。強いて結果を述べるなら、男女どちらかに利用され、あまり利益を得られず終わるだけだろう。

 

 ここまで検討してきたが、①男女型の取るべき戦略だけが極めて難しい。男女間対立でフェミニストの主張する一人一派という概念は、戦略面において的を射ているのかもしれない。

 

(余談だが、三省堂国語辞典の見解では「うまく捉える」という意味合いにおいて「的を得る」というのは誤用にはあたらないようです。 https://www.google.com/amp/s/www.weblio.jp/content/amp/%25E7%259A%2584%25E3%2582%2592%25E5%25BE%2597%25E3%2582%258B )